2006年01月28日

[感想]田園COWBOYS Vol.1「楽園」

 見に行くぞ!と決めたのは良いのですが、1人でお芝居を見に行くのは何故か勇気がいるもので…無理を言ってお芝居好きの友人に付き合って貰いました。下北なんておしゃれな場所、私降りるのハジメテアルヨ!と、お上りさんの如く(文字通りお上りさんですが)右往左往していた私を、本多劇場を知っていた友人が難なく誘導してくれました。(笑)
 おお…100席位と聞いてはいましたが、ホントに教室くらいの大きさの劇場なんですねー。そして客席から舞台までがむっちゃ近い!自分は3列目だったのですが、舞台まで2mくらいですか。凄い臨場感を感じられそうでワクワクしてきました。
 舞台セットは、周囲を鉄パイプを組んで足場のようにしたモノ、それに照明がいくつも装着されてました。いたってシンプル。しかし天井を見上げるとライトライトライト!凄い数のように思えましたが…やっぱり凄い数だったようです。(笑)しかしこれだけ見ると、お芝居と言うよりはライブのセットの様。

 私の知ってるお芝居のイメージと言ったら「ガラスの仮面」です。それだけです。(笑)いやしかし、あれはマンガだし、やっぱり違うんだろうなーと、漠然と思いながら見始まったんですが、鉄パイプを組み合わせて作ったカートをタクシーとして使った時点で、

「ああ!ガラスの仮面でいいんだ!!」

 と、目から鱗がスポーンと飛びました。…こういう言い方は失礼でしょぅか。
 でもホントに、ガラスの仮面の様に、演じる役者さん達が全員活き活きと楽しそうに演技をしていると、あー…いいなぁ…と観ているこっちもほんわかしてしまいます。

 それにしても…客席から舞台までがむちゃくちゃ近いので、黒子河童の役者さんたちの足音とか聞こえるんじゃないかなーと思っていたんですが……まったく音を立てずにスルスル鉄パイプの足場を上り下りし、役割をこなしていきますよ。忍者ですかこの方々は。(笑)

 現実と非現実がめまぐるしく変わるので、普通なら混乱してしまいそうですが、場面場面の描写がしっかりしているおかげか、すぐ理解することが出来ました。何気ない伏線も分かりやすく消化してくれるのが、物分かりの悪げな自分にとってはありがたかったです。
 大まかなストーリーとしてはそんなに珍しい話ではないのかも知れませんが、現実を見るか過去に逃避するか、という、えてして重くなりがちなテーマを、ところどころコメディも交えて魅せてくれるのが楽しかったです。お相手が河童なのが良かったのでしょうか。(笑)その河童の衣装も、一見河童と思えない昔の飛行士のような服装だった事も、皿の代わりにCDを乗っけてるとこも好きです。村長がLD、兄が15cmCD、弟が8cmCDなとこにこだわりを感じました。(笑)あの衣装、別の舞台で使ったモノだったんですね。違和感感じなかった…。

 終わってから思い返してみて「ああそうか。」と思ったのは、一見同じ役者さんが何役もこなしているかのように見えるけれど、結局は同じ役者さんは「同じ人」を演じていたのだ、という事。
 聡とゲエル、聡の兄とグルックと途中のタクシー運転士、聡の父とクラバックが同じというのは当たり前ですが、他にもこれは劇中で明かされてますけど、良子が乗ったタクシーの女性運転士は志保だった。てことは、冒頭聡が乗ったタクシーの運ちゃんは、聡の父だったってことになりますよね。じゃああのたわいなさそうだった息子自慢、生徒会長になった出来の良い兄は聡の兄で、出来の悪い弟は聡という事だったと。なるほどなー。
 そういえばあのシーンで、聡が兄に似た誰かを見つけてタクシーを停めて貰ってますけど、その時そこにいた黒子河童は、ひょっとしてちゃんとグルックだったんだろうか。もう一度見られれば確認出来るんだけどなぁ。惜しいなぁ。そうだったとしたら芸コマですな〜。
 「聡の兄の婚約者」は例外かと思ってましたが、ひょっとして彼女は志保役の方がやってらしたのかしらん。(すみません、どなたがやってらしたのか良く分かりませんでした…)役割的に言えば同じなのである意味同じ人…?

 余談ですが、運転士やってる時の兄と聡のロッテ会話が、エライ具体的でノリノリに聞こえました。…誰かホントにロッテファンいたのかな。草野さん?藤本さん?それとも脚本の土屋さん?あのロッテユニフォームは無茶苦茶自前に見えたんですが。(笑)

 というわけで、初舞台鑑賞、とっても面白かったです。他にも色々と観てみたくなりました。草野さんの次の舞台は随分先になってしまうので、それまでにも色々観て、もうちょっと鍛えておこうと思います。
 田園COWBOYS&スタッフの皆さん、私の趣味を一つ増やしてしまうようなステキな舞台をありがとうございました!

以下は草野さん語り。
posted by 倉 at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居感想